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コラム

人事制度のユニバーサルデザイン

関連分野:人事、人事制度、組織の多様性、採用

2009年4月1日

より多くの人が使いやすく、製品、環境、サービスのデザインを考えるのが、「ユニバーサルデザイン」ですが、この考え方を組織の人事にあてはめると「より多くの人が働きやすい」ということが、ユニバーサルデザインということになります。

働く人の、目に見える特性や、障がい者手帳の有無だけでなく、最近は価値観の多様化なども重なり、従来型の一律管理型人事制度では、優秀な人材の確保や定着が難しくなってきています。

従来の人事制度には、組織にあわせて人を採用し、組織にあわせて人事異動を行い、働いてもらうという構造、つまり、人が組織のシステムにあわせていくという構造がある場合が少なくありません。このような人事制度には、組織としての機能を強化するという狙いがあり、実際に成果を上げてきたことも事実です。

しかし、このような従来型の人事制度は、結果として保守的な性質を持っていることが多く、そのことが多様な人材に、広く対応することを難しくしているという現実があります。そのため、システムはそのままに、無理に多様な人材を採用しようとすると、採用する側も、採用される側にも無理が生じることになります。

つまり、組織として多様な人材を受け入れるためには、人事制度のユニバーサルデザイン化がまず必要なのです。

人の多様性に対応した人事制度にすることによって、得られる効果として、人材の定着率の向上があります。しかし、実は一番大きい効果は、必要な才能を広く探すことができるという点なのです。つまり、採用における自由度が格段に高まるのです。

これからの、特に企業経営において、組織が「必要な才能を必要な時に得る」ことが出来るかどうかが、大競争時代の生き残りのキーワードになるでしょう。

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