1. HOME
  2. このサイトについて
  3. よくある質問
  4. サイトマップ

コラム

知っておきたい、ユニバーサルデザイン商品や具体例の調べ方(4)

ユニバーサルデザイン、商品、具体例、教育、情報発信、検索、方法

2011年4月1日

今回も前回に引き続き、ユニバーサルデザイン情報の調べ方について、まずは、WEBページで調べる際のコツを具体的に見ていきたいと思います。

  • 【ユニバーサルデザイン情報を調べるコツ2】

    「何を説明するため」の情報なのかを注意深く探りながら、読み進める。

例えば、原則1の公平な利用の中のガイドラインに「右手でも左手でも使える」というものがあります。
この例として、

  • 「デジカメのボタンの配置」
  • ○「通常は右利き用に右手で操作するようになっている。
    それを左手でも使えるように両方にボタンを付ける。」

という例が出ていることがあります。

これは「ガイドライン」の「意味」の紹介としては、正しい情報です。
しかし、ユニバーサルデザインリテラシーが不充分な読み手は、

  • ×「デジカメのボタンは右利き用で左利きには使いにくいのだな」
  • ×「両方にボタンをつけると、右利きにも左利きにも使いやすくなるのだな」

と感じてしまう場合がありますが、これは「間違い」であり、「誤解」なのです。

実はデジカメのボタンは、右利き用の配置になっていますが、実際には、一定条件下のボタン操作については、人間は両利きであり、左利きの人にとっても、右利き用の配置は使いにくくないということがわかっています。

むしろ、ボタンを両方につけてしまうと、スリップという「モノや環境に誘発されるうっかりミス」が、右利きにも左利きにも発生し、どちらにとっても使いにくくなるということが研究から明らかになっています。

つまり、デジカメのボタンの場合は、「右手でも左手でも使える」と、「誰にとっても使いにくくなる」ということです。それをやっても、原則1の「公平な利用」にはつながりませんし、もちろん、ユニバーサルデザインにもなりません。この点を誤解してしまうと、何を信じてよいかわからないような状況に陥ってしまう可能性もあります。

「何を説明するため」の例として、紹介されているのか?という点を注意する必要があります。

ページトップへ戻る