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コラム

 

工場とユニバーサルデザイン

関連分野:工場 業務用機械 障害者雇用 高齢者雇用 外国人雇用

2010年6月1日

工場におけるユニバーサルデザインの取り組みは、まだあまり一般的ではないように思われていますが、まず、実際に働いている人の特性を考えてみましょう。

  • 障がい者雇用の促進によって、工場で働く障がい者の増加
  • 女性の雇用促進によって、工場で働く女性の増加
  • 定年年齢の引き上げ、及び定年制の撤廃による、工場で働く高年齢者の増加
  • 外国人労働者の活用による、工場で働く外国人の増加
    等々。

このように今、工場で働く人の特性は以前にも増して、多様になっています。そのため、ユニバーサルデザインの必要性は昨今、急速に高まっています。

具体的なこととしては、「工場内の機械」の操作が分かりやすかったり、覚えやすい事。そして、文字等の情報を正確に理解出来ることも重要です。これは業務用機械分野です。

そして、「工場の建物そのもの」も勤務する労働者の特性に配慮されているか、ということも欠かせません。これは建築分野です。

この「工場内の機械」や「工場の建物そのもの」へのユニバーサルデザイン化は、危険の回避や、労働生産性の向上にもつながります。つまり、単純に労働者のため、ということだけではなく、職員の定着率の向上や、間違えてしまうことによるロスの低減、危険の回避等を通じて、経営課題を解決することができるのです。

雇用の場としても重要な役割を持っている工場が、ユニバーサルデザイン化により競争力を持ち、発展していくことは、地域発展という社会的観点からも求められてくるのではないでしょうか。

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