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コラム

 

観光とユニバーサルデザイン(2)

外国人、高齢者、観光業、観光客

2011年8月3日

観光を目的に、その地域に来訪する方の特性やタイプは、それぞれその地域の観光資源によって異なります。年齢的に若い方が多い観光地、逆に高年齢の方が多い観光地、また、外国人の観光客が多いところ、というそれぞれ様々な特徴があります。

このそれぞれの特徴に応じて、更に特徴を磨き上げ、確固たる地位を築く、という方法もありますが、もう一つの方向性として、今までは若い世代が中心だった観光客を、高年齢の方にも来訪してもらえるように戦略的にコーディネートし直す。という方法があります。地域によっては、今まで外国人観光客の受け入れ実績が殆ど無い場合に、今までの来訪層にプラスして外国人観光客を増加させることによって、観光客数の増加を実現することも可能となるでしょう。

観光客の増減というのは、経済要因(不況など)、自然要因(自然災害等)の外部要因によって左右されることが多く、「観光客の多様性の確保」は、経営戦略上も非常に重要で、一度減少した観光客を早期に取り戻すためにも有効です。

しかし、今まであまり高年齢者が訪れたことのない地域にとって、必要な工夫や、魅力はなにか?また、外国人観光客の来訪を期待する際に、注意が必要な点はどんなことか?等、事前の調査や分析が欠かせません。

ここに観光をユニバーサルデザインの視点で考える必要性が出てきます。

まずは、現在のターゲット分析、そして今後のターゲット選定、そしてそれぞれに対して、「部分ではなく全体をコーディネートする視点」が「観光客の多様性の確保」実現の鍵となります。

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