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コラム

 

 

高齢社会問題と少子化問題

関連分野:少子化問題 高齢者問題 子育て

2009年9月1日

「高齢社会問題」と「少子化問題」は現在の日本が抱えている大きな課題だといわれています。課題であるということは現状に問題があるということを意味していますが、ここでは逆に、この2点について「理想的な状態」とはどんな状態かを考えてみたいと思います。

【子育て】

経済的負担が少なく子供を生み、子供を連れての移動も便利で、子育て中の就業はできる範囲でやりがいをもって続けられ、休業したい人は休業も選べて、安価に子供と一緒に楽しく遊べる場所が近くにあって、将来にわたってお金をたくさん使って子育てすることも、節約して安価に子育てすることもできる社会。

【年齢を重ねて】

年齢を重ねた後も仕事を続けるか、引退して趣味に熱中するか自由に選べて、行きたいときに行きたい所に行けて、多少体に不便を抱えても色々な道具や技術を使って自立した生活ができて、人の役に立つことも、悠々自適に過ごすことも選べる、快適に過ごせる社会。

ということが実現できれば、随分、良くなりそうですね。いかがでしょうか?
実はこのように「理想的な状態」について、具体的に明文化することが、本当の課題解決に必要な最初のプロセスなのです。

これは一つの例ですが、根本的な解決には、「○○問題に対して、いくら予算をつける」というような対策を考える前に、「どのような状態を理想的な状態として目指すか」ということを、とても具体的に、且つ詳細に調べ、「作り上げる」ことが重要です。

そうすることによって、課題の本質を整理することができ、場当たり的な対策ではなく、実践的で具体的な手順、一貫した方策が生まれてくるのです。そして結果のチェックもみんなで同じ視点で行うことができます。

たくさんの予算を、ある「要素」にだけ投入しても、子育てしやすい社会や、年齢を重ねても生きがいを持って生活できる社会が実現できるとは限らないのです。

これはユニバーサルデザインを実現するための技術手法の手順と同じです。

一人ひとりが具体的にどのような社会状態を望むのか、詳細に想像し、書き出すことが本当の問題解決の第一歩なのです。

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