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コラム

3Dテレビと電子書籍リーダーと「使いやすさ」

関連分野:3Dテレビ 電子書籍リーダー 新技術

2010年5月1日

3D映像で話題になった映画「アバター」の上映は新しい可能性を感じさせてくれました。今後本格的に各社メーカーが3Dテレビを投入されるようですが、利用者の欲しい(ニーズ)に提供者が応え、最終的に利用者の満足につながるためには、一つのハードルがあります。それが「使いやすさ」であり、「誤使用につながる勘違い」を、なくす(減らす)事です。

新技術を使った新しい商品や、新しい分野の商品は、利用者が今までの利用経験が無いため、誤認や誤使用の可能性が増えるのです。このことは、製品の折角の機能を活かせず、十分にメリットを感じないという可能性が十分にあることを意味します。

これらを事前に防ぎ、初期の段階から利用者が満足するレベルにまで、使い勝手を上げるためには、リアル・ユーザー・テスト(実利用者実験)の実施が有効です。

「使いにくい」事によるマイナスの影響は非常に大きく、逆に「使いやすさ」から得られるプラスの影響はとても大きいのです。

例えば、

「使いにくい」ことによるマイナスの可能性
  • 利用者がストレスを抱える
  • 誤使用を誘発して危険や耐久性が落ちる
  • カスタマーセンターへの電話が増加
  • 次回は他のメーカーを選ぶ(ブランドイメージの低下)
「使いやすい」ことによるプラスの可能性
  • 利用者の生活に欠かせない商品になる
  • 正しく使って、長持ちする
  • メーカーに対しての信頼感が増す
  • 次回も同じメーカーから購入する(ブランドイメージの向上)

当たり前のようですが、「使いにくい」ことによるメリットは一つも無いのです。

これから期待される3Dテレビは、新技術を使った新しい商品であり、また、同じように電子書籍リーダーは、生活スタイルをも変える可能性を持った商品です。このように、いままでの利用者の概念ではとらえきれないものは、初めが肝心で、新しさとともに「使いやすさ」を実現できるかどうかが市場での評価を決めるでしょう。

新技術を使った新しい商品は、特に「使いやすさ」が勝敗を分けるのです。

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